磁界センサ、磁気センサ

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タキオンは磁界(磁気)センサと信号処理に関する設計・製作・測定ノウハウを持っており、コイルセンサ、薄膜磁性体センサなど各種試作を承っています。大手メーカへの納入実績があります。



最もシンプルな磁界センサはコイルセンサです。誘導起電力を利用するため比較的強い磁界の計測に向きます。変動磁界を受ける場合はコイルに生じた起電力を観測し、直流磁界を受ける場合はコイルに交流バイアス電流を入力し、その出力を観測して印加磁界による変化を見ます。磁界の強さと共に方向が分かるため、多数使用で磁界ベクトルマッピングに役立てることができます。
コイル寸法が小さいほど位置精度と取付自由度が上がり、どこの磁界を感受しているか明確化し易くなります。しかし小型化する程巻き数の上限が少なくなるため、巻き線の径を小さくする必要があります。これに反して巻き数は多ければ多い程センサとしての感度が上がるため、コイルの寸法と感度がトレードオフになります。
タキオンはこれを解決すべく、数十μm径の極細巻き線と高Bs高μrコア材を使用することで、少ない巻き数でリニアリティと感度を確保しました。
寸法などの御要求に応じたオーダーメードにより、少量サンプルから一定数量の製作までを行います。

         
              取付が容易なタイプ



    印加磁界(1kHz)とコイル起電力(強い磁界でもリニアリティを保っている)



高感度極細タイプ(感度を上げるために磁性体コアを長くしたもの。コア径100μm、ある程度の屈曲可能)



巻線コイルでは不可能な極小センサが必要な場合、磁性体とコイルの組み合わせをプロセスを利用して試作することが可能です。フラックスゲート方式、MI(磁気インピーダンス)方式の試作実績があります。

直交フラックスゲート(OFG)方式

フラックスゲート方式には直交と平行がありますが、タキオンでは励磁方向と検知磁界方向とが直交している直交フラックスゲートを採用しています。センサとなる磁性体に電流を加え、ピックアップコイルの出力を観測することで加えられた磁界の強さを知ることができます。センサ両端に高μr磁性体を追加することにより、集磁効果を持たせて感度を上げることができます。


       

OFGの概念とチップ型センサの例